【高島屋ケーキ崩れた原因】ヤマトに責任?ないでしょ!通販でなまものを扱うリスク

2023年のクリスマス、高島屋のケーキがぐちゃぐちゃに崩れた状態で届いたことが、ニュースになっています。

高島屋も原因の解明ができずということで、うやむやにされてしまった感があります。

そもそも、通販でなまもの、しかも形が崩れては商品価値が台無しになる今回のようなケーキを販売、輸送すること自体リスクをはらんだ商売だと言えます。

この記事では、ネット通販でなまもの、デリケートな食品を送る際の問題点とリスクについて書いています。

高島屋ケーキ問題に見るネット通販でなまものを送るリスク

高島屋ケーキ崩れた原因 問題はどこにあったのか
高島屋ケーキ崩れた原因 問題はどこにあったのか

配送時には冷凍状態で積み込むとはえ、宅配便の冷凍庫はスーパーや家庭の冷凍庫とはわけが違います。

今回のように全国に出荷となれば、中継地点での荷物の積み替えも発生します。

配送中にも扉を開け閉めしますし、温度管理をしていても荷物の量によってはコントロールできないこともあります。

当然、冷凍品が溶けやすくなるリスクがあります。

食品の性質にもよるでしょう。

今回のケーキのように油脂を含んだ食品は、たとえば塊のブロック肉などに比べて比較的早く溶けてしまいます。

高島屋ケーキ問題、原因は特定できずとのことだが

高島屋がこのケーキを扱ったのは昨年に続いて2年め。

昨年は、ケーキの完成から出荷までに2週間の凍結期間を確保していました。

しかし、今年はいちごの入荷が遅れたため、凍結時間は20〜25時間だったことがわかっています。

それでも、サンプル検査では問題は発見されなかったと弁明しています。

冷凍の温度帯までは公表されておらず、しかも、20〜25時間で何千個という数のケーキを凍結したのですから本当に中心まで凍っていたの?

素人でもこのくらいの疑問はわきあがってきます。

いちごの入荷遅れとクリスマス到着に間に合わせるために、焦ってやっつけ仕事をしたのではないかと疑いたくなるのも、私だけではないでしょう。

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高島屋おせち三段重

高島屋ケーキ問題に見るネット通販の功罪

ネット通販
ネット通販を便利に利用しているが。そもそもなまもの、しかも冷凍とはいえ、デコレーションケーキを大量に輸送することに無理はないのか?

いちごもなまものなら、ケーキもなまもの、ましてクリスマスもなまもの!

そのとき、その時期に開催されるイベントは、みなが心待ちにしているお楽しみ。

それに間に合わせるためのなまものを売るということがどんなに難しいことか!

しかも街のケーキ屋さんレベルではなく、何千個という大量発注の大量生産品。

材料の仕入れから、仕入れ時期、なまものであるいちごの生育具合など、人間がコントロールできない自然相手の部分もあります。

 

しかもイチゴの旬は本来春!

クリスマス用に間に合わせるために電気屋燃料を使ってハウス栽培しています。

そもそも、ここらへんにも行きすぎた商業主義が存在していないでしょうか!

 

数を揃えないと商品にならない。

高島屋ケーキ崩れた問題から、なまもの商売の難しさだけでなく、なまものをネット通販で気軽に買えることの便利さと功罪までもが見えてきます。

 

私もかつて、通販の企画側に携わっていた人間ですから、なまものを通販で販売し無事お客様のもとに届ける心配は痛いほどわかります。

私が企画していたのは、生の盛り付け済みお造り盛り合わせでした。

盛り付けたお造りが動かないようにぎっしり詰めて、天地をひっくり返して型崩れを検証し、保冷箱にトレイがぎっちり収まるように詰め物ですきまを埋めていました。

それでも年に数回は、片寄りがひどかったなどのご意見をいただくことがありました。

しかも、お造りという特性上、翌日お届けの翌日消費が鉄則。

消費期限は食品ラベルに明記しているものの、当日中にお召し上がりいただけたか、お届けしたあとのことも、気になってしまうのでした。

 

 

高島屋ケーキ問題に見るネット通販のひずみ

高島屋さんも商売ですから昨年好評だったケーキを今年も、という戦略は間違っていないと思います。

それでも、昨年は崩れずに届けられたものが、今年は1/3以上のくずれが確認されたのは、どこかで何らかのひずみが生じたからではないでしょうか。

原因は、

  • そもそも冷凍時間の短縮により解凍が早まったためだったのか
  • クロネコヤマトの冷凍品の扱い(冷凍品は少々雑に扱ってもくずれない認識で、ターミナルセンターでの仕分けで投げることもある)だったのか
  • 配送中の積み替え頻度だったのか
  • 道路状況の悪化による配送環境の悪さだったのか
  • 配送中の外気温との差が大きかったことによる温度管理の不可抗力だったのか

本当のところはわかりません。

 

クロネコヤマトはデコレーションケーキを取り扱いしませんと、規約に謳っています。

しかし、取り扱った結果今回、大量の破損が起きてしまった。

高島屋も原因は特定できずとの結論で、補償は全額高島屋が負担することになりました。

今回のケーキ破損は、壊れやすいデリケートな食品、特になまもので盛り込み済みの食品は管理や輸送状態によって壊れてしまうリスクがあることを、示しました。

また、注文した商品が指定した日に届くのがあたりまえという意識にも、一石を投じたといえるでしょう。

日頃便利に利用させてもらっている通販について、改めて考える機会になりました。

それでも便利なネット通販

私はこの問題が発覚する前、いつものように高島屋おせちを注文しました。

過去何度も頼んでいる高島屋おせちは、ケーキのように崩れて届いたことはありません。

なぜなら、おせちは箱に入っているので崩れようがないからです。

結局、輸送に耐えられるだけの食品の特性、形状と梱包なんだと、高島屋ケーキ問題から通販の問題を考察しました。

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