全国的にも寿司の激戦区の金沢。
日本海がすぐそこなので新鮮な魚介が手に入ります。
回転寿司のレベルも高い金沢ですが、
町のお寿司屋さんでも、東京では考えられないくらいリーズナブルに本格的な握り寿司が楽しめます。
ミシュラン獲得の有名店はじめ、寿司屋がひしめきあっています。
そんな中、金沢駅前に再オープンした小松弥助は、西の小松弥助といわれる寿司界のレジェンド森田一夫さん率いる超有名店です。
一生に一度は訪れてみたい、と心ときめかすのですが、小松弥助は紹介制をとっており、一見さんにはハードルの高い寿司屋です。
行ってみたくても今のところ行ける気がしないので、ここはさっさとあきらめて。
そんな中、金沢の知人から小松弥助で修行した弟子が金沢郊外で寿司屋をリニューアルオープンしたという知らせが入ってきました。
店名は、つるぎ福喜寿司。
それではということで訪れてみたところ、わたしはすっかりつるぎ福喜寿司の味に魅せられました。
この記事では、金沢から車で20分、小松弥助で修業した大将が握るおすすめのお寿司をご紹介します。
小松弥助の弟子が握る、金沢寿司のメニューと頼みかた
小松弥助の味を受け継ぐ、つるぎ福喜寿司の味はいかに?
金沢から車で20分、財界の著名人がこっそりおまいりすることで有名になった金剣宮(きんけんぐう)を目指して行く途中に、
つるぎ福喜寿司はあります。
メニュー
おすすめメニューは、上にぎり、特上にぎりです。
上にぎり(にぎり10貫)・・・2,860円(税込)
特上にぎり(にぎり12貫)・・・3,850円(税込み)
ランチタイムはお味噌汁がつきます。
この日はつみれ汁でした。
以前はあら汁でしたので、日によって異なります。
こんな注文方法もおすすめ!
予算をあらかじめ伝えて、おまかせで握ってください、と大将に言います。
この日は予算4,000円でお願いしました。
まず嫌いなものはないか、大将のほうから聞いてくれます。
わたしたちは好き嫌いなしなので、なんでもいけます!と答えて
次に「リクエストいいですか」と。
「エンガワと中トロを入れてください」と伝えました。
こういった好みを伝えることは、大将もうれしい様子で、笑顔でわかりましたのサインを出してくれました。
小松弥助の弟子が握る金沢寿司はランチがおすすめ!
予算4000円(税別)で握ってもらった、本日のメニューをご紹介します。
全部で14貫出たのですが、1貫は写真撮り忘れました(白身のアラというお魚でした)
玉子は最後のサービスで数に入っていませんよ〜














出す順番にも心配りがあり、タイミングを絶妙に見計って出てきます。
シャリはふわっとやわらかくほどけるような握りかた。
わたしはこのあとマグロのズケとアラをお代わりしました。
どんだけ食べるんや〜って知人にいわれたけど、今日はつるぎ福喜寿司を食べるために遠征したんですもん!
小松弥助の弟子が握る金沢寿司、知る人ぞ知る穴場
つるぎ福喜寿司の店主は、名店小松弥助で修業した腕利きの寿司職人です。
知らないことは気軽にたずねてみると、気さくに答えてくれます。

寿司は江戸前仕込みの一手間加えてあるものが多く、食べ方も伝えてくれます。
「お塩ふってあるので、そのままどうぞ」
「おしょうゆつけてどうぞ」というふうに。
ネタに一手間仕込んであるものがほとんどで、お醤油をつかったのは数えるほどでした。
特に一番めに出されたイカ
細く刻んだものをミルフィーユのように重ねて空気を混ぜ込むような食感が、イカの甘みを存分に引き出していました。
バイ貝は、いまだかって食したことのない「ふわコリ」感。
コリっとしていながらふわっとした不思議な食感で、これがあのゴムみたいにかたいバイ貝?と驚くような食感でした。
エンガワも、脂っこくなくコラーゲンのようにもちもち
お寿司、魚の概念が変わる、細やかな手仕事に感動の連続でした。
まさに、大将の魔法にかけられた贅沢でおいしい時間。
おいしいものの前ではうんちくなどどうでもよくなるくらい、おいしい時間を過ごしました。
カウンターで味わう、至福の時間でした。
小松弥助の弟子が握るつるぎ福喜寿司は、地元人も御用達の名店、予約が安心
小松弥助の弟子が大将のつるぎ福喜寿司は、地元の人にも愛されているお店です。
メディアに取り上げられることはほとんどありませんが、知る人ぞ知る名店、味は折り紙つきです。
予約して来店するほうが安心です。
来店時には遅くとも前日までに予約が安心です。
数年前に新装されたお店は2階建てで規模は大きいのですが、寿司を握るのは大将一人なのでキャパに限度があるようです。
法事や宴会が入っているときには、カウンターで忙しそうに手を動かしてはります。
つるぎ福喜寿司、定期的に通いたくなるお寿司屋さん!
また別の日、友人と再訪。
ランチタイムに特上にぎり(3,850円)を頼みました。
モーレツにおなかを減らして行ったので、食べることに集中、最初は写真撮り忘れました。
1貫め:いか(細かく刻んでミルフィーユのように重なっている)は塩がふってあるのでそのままぱくり。
2貫め:ブリ ほどよい脂のり、濃い味わい!
3貫め:ひらめ 白身でむちっとした歯応え、おいしい!
4貫め:甘エビ 2匹ほど重なってのっている。甘い!
5貫め:アジ ワケギがアジの生臭さを中和してさわやかな風味
6貫め:トロ 赤みと脂身のバランスがよく絶品!おかわりしたくなるうまさ
頃合いを見計らってあつあつのお味噌汁が運ばれてきます。


7貫め:バイガイ ふわっとしていながらこりっとした食感もある絶妙の仕事具合!福喜寿司のバイガイは、すばらしく良い食感!
8貫め:カワハギ 冬の味覚、かわはぎ 白身の弾力に肝のクリーミーさがからまってなんとも言えず美味

9貫め:いくら プチプチはじける魚卵の王様!
このへんでペコペコだったおなかもようやく落ち着いてきました。
でもまだまだ食べれます!

10貫め:まぐろのづけ さわやかな赤みに甘めのたれ、トロよりもおいしいかもしれません、づけ大好きです。

11貫め:あなご むしたアナゴに柚子がぱらり、塩がふってあるのでそのままいただきます。ふわふわでやさしい味!焼きアナゴでなく蒸してあるのが珍しいですね。

12貫め:ウニ ウニすごいです、結晶化した塩がふってあり、口にいれるとふわっとするんとのどをすべりおちます。噛んでもいないのに、一瞬で胃袋へ!ウニの魔法にかかったような味です。生臭いウニを食べてウニ嫌いになった人に教えて差し上げたい「絶品ウニ」です。
ここまでで12貫すべて出ました。
ここからがお楽しみのおかわりタイムです。

おかわり1貫め:ゲソ お寿司やさんにきたらゲソは食べておかなければ! 「生」「あぶり」「ゆで」どれにしますか?と聞かれます。もちろん「生」で

おかわり2貫め:うなぎ 塩味もほどよくきいたタレに焼きの香ばしさでラストスパートへと!
おかわり3貫め:まぐろのづけ やはりもう一口、づけが忘れられなくておかわりのしめに味わい、本日のランチ15貫を完食したのでした。
2人でおなかいっぱいいただいて1万円でおつりがきました。
また来れる日を楽しみに、がんばってお仕事します!
つるぎ福喜寿司、店舗情報とアクセス


■名称:つるぎ福喜寿司
■住所:石川県白山市道法寺町イ35-1
■駐車場:あり
■営業時間:昼 11:30~14:00 夜 17:00〜21:30
■定休日:毎週月曜日 月に1回火曜日(不定期で)
■予約電話:076-273-1737 (電話をかけるのは 14:00、 17:00頃がおすすめ)
小松弥助の弟子、つるぎ福喜寿司はここがおすすめ!
つるぎ福喜寿司はこんな方におすすめです。
- 金沢の超有名店、小松弥助に行ってみたくても行けない人
- リーズナブルにお寿司を楽しみたい
- 金沢で回らないお寿司を食べたい
- 金沢で一手間かけたお寿司(江戸前寿司)を楽しみたい
- 希望の日に予約したい(超有名店は予約がとりにくい)
金沢の小松弥助の予算はおおよそ20,000円程ということですが、つるぎ福喜寿司は、5,000円も出せばおいしいお寿司をおなかいっぱい楽しめます。
一度訪れてみてくださいね〜