そばぼうろの老舗かわみち屋|京都のお菓子、地味めな缶が懐かしい

そばぼうろをご存じでしょうか。

地味ながら京都の銘菓です。

ザ・昭和のお茶うけって感じのお菓子です。

子どもの頃から、かわみちやさんのそばぼうろをよく食べて育ちました。

この記事では、懐かしい京都のお菓子、お土産にもひそかに人気のそばぼうろについて書いています。

かわみち屋はそばぼうろで有名な京都の老舗お菓子屋さん

かわみち屋の蕎麦ぼうろ、こないだ実家に帰ったら茶の間のお菓子入れに入っていました。

かわみち屋さんは、丸太町通にある和菓子屋さんです。

蕎麦ぼうろが看板商品、ほかにそばまんじゅうもおいしいです。

練り切り(上生菓子)やようかんなど茶事につかうお菓子は置いていません。

かわみち屋さんといえば、そばぼうろ。

昭和の時代によく食べたなつかしいお菓子です。

ザクザクとした食感、渋い色あい

香ばしい蕎麦の香りが、和風クッキーというジャンルを確立していて

子ども心には、バター香るクッキーのほうがよかったけど

地味なお菓子ながらも香ばしくてやさしい甘み、すうっととける口溶けのよさが独特で、わりと好きでした。

かわみち屋の蕎麦ぼうろといえば、渋いデザインの缶

かわみち屋の蕎麦ぼうろは、缶がまた渋い色合いとデザインなのでした。

大人になった今でも、箱や缶の収集癖が子どものころから受け継がれているわたし。

缶のベースには黄土色がベタで塗られていて、そばぼうろの画像がその上にのっているシンプルなデザイン。

そばぼうろは数えるほどしかあしらわれておらず、余白が多く控えめなところも、逆に印象に残っているんです。

そばぼうろは、梅の花のかたちをしているのですが、真ん中のくりぬかれた穴(食べられる)も缶の中に入っています。

缶のデザインにも、くり抜かれた丸があしらわれ、こういったところにも京都人の「しまつの精神」が感じられますね。

「始末(しまつ)」とは京都で、無駄にしない、使い切る、贅沢をしないという意味です。

そばぼうろの缶にもそんな京都人のDNAが流れていることを確認して、誇らしくなりました。

かわみちやのそばぼうろはお土産にもおすすめ

京都土産といえば、亀屋良長とSOUSOUコラボのお干菓子なんかもかわいくて好きですが、

渋さのあるそばぼうろもなかなかです。

レトロな缶はきっと女性にも喜んでもらえるはず。

おたべや八ツ橋なんかと比べて、そばぼうろは京都土産として認知度が高くないので逆に喜ばれるではないかと思います。

小さい缶入りもありますので、ちょっとしたお礼なんかにもぴったりですね。