猫を飼うと決めたとき、まず考えなくてはいけないのが猫の部屋をどうするかでしょう。
家のつくりにもよりますが、
猫専用の部屋を設けるのか
家族と一緒のリビングで過ごし、家じゅう自由に行き来できるよう解放するのか
猫部屋をどうするかは、猫との関係を考えることでもあります。
どんな暮らし方をして猫との距離をどうとるのか
どうぞ飼う前にじっくりとシミュレーション、検討して、猫さんとの楽しいくらしをスタートしてください。
最後までお読みいただければ、猫部屋についてヒントを受け取っていただけるものと思います。
この記事はこんな方におすすめです!
- 猫を飼いたいけど、部屋をどうするか情報収集している
- 猫部屋を一部屋つくるのが良いのか?ふれあいはどうなる?
- 家じゅうを猫に解放するとして、その際の安全や危険は?
猫専用の部屋は必要?
猫専用の部屋が必要かどうかは、住宅事情によると思います。
ワンルームで暮らしているなら、猫専用の部屋は物理的に無理です。
一方、戸建てならば、一部屋を猫専用の部屋にする余裕もあるでしょう。
空いている部屋があれば猫部屋にできますね。
しかし、そんなに都合よくいかない場合は、子ども部屋と猫部屋を兼用にしたり、寝室と兼用にするなどでしょうか。
猫専用の部屋を設けるか、そうでないかの前に猫とどのように暮らしたいかを先に考えることが大事です。
- 飼い主のライフスタイルや仕事
- 猫がいつもそばにいてほしいか
- それとも、自分の時間も大切にしたいか
- 猫をキッチンに入れるのは誤食ややけどが心配
- 猫だけのお留守番のときは、どうするのか
など、飼い主の暮らし方と猫の安全、住宅事情などを総合的に考えるのが望ましいと思います。
我が家は、家全体がオープンな間取りです。
家を建てた当初、猫さんと暮らすことになるとは考えもしませんでした。
リビングにドアがなくオープンなので、2階へも行き来自由、しかも吹き抜けには薪ストーブがあります。
猫にとっては魅惑的な間取りかもしれませんが、四六時中猫を見張るのは不可能。
猫さんの安全を考えて、猫部屋を設けることにしました。
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巣立った子ども部屋が2部屋空いていたので、2部屋をつなげて1部屋にして猫専用の部屋にしました。
猫を飼うことになったのが子どもたちが巣立ったあとで、タイミング的にもよかったです。
猫部屋のレイアウトどうする?
元子ども部屋だった猫部屋は、玄関からいちばん遠い、2階の端。
万が一の玄関からの脱走を考えても、良い場所だと思います。
猫さんたちが安全に居心地良く暮らせるよう、気をつけた点は次の8点
- 高い場所をつくってあげる
- 日向ぼっこできる窓際
- キャットウォーク
- トイレとごはんの場所を離す
- こもれる場所
- よじ登れる場所
- 昼間は外から鍵をかける
- 猫さんはときどきリビングに出してあげる
高い場所
猫さんたちは、高いところが大好き。
外敵に見つかりにくく、獲物を探すのにも好適。
他の猫たちに優位性を示すにも高いところは安心できるようです。
高い場所に登ったり、反対に高い場所からピョーンと飛び降りたり。
キャットタワーや、家具の段差を利用して階段状にしてあげると、いきいきと運動してくれます。
上下運動のできる段差をつくってあげると、運動欲が満たされます。
日向ぼっこできる窓際
猫さんほど日向ぼっこが似合う動物はいません。
陽だまりですやすや眠る猫は、しあわせの象徴。
東〜南に窓があると、猫さんにとってはこの上なく快適な間取りとなります。
キャットウォーク
高所作業のときに使う通路をキャットウォークと言います。
下が抜けた細い通路、吊り橋のような不安定な場所を猫さんは好みます。
キャットウォークは、くつろぎの場にもなるんです。
我が家の猫さんはキャットウォークから下界を監視するのが好き!
猫さんの平衡感覚や身体能力の高さには、驚きを隠せません。
キャットタワーや、家具の段差を利用して階段状にしてあげると、いきいきと運動してくれます。
トイレとごはんの場所を離す
神経質でキレイ好きな猫さんは、トイレとごはんの場所を離してあげると、落ち着いてごはんを食べ、安心して排泄ができます。
こもれる場所
活発に動き回る猫さんでも、一人になってこもれる場所を求めます。
動き回るときと、静かにしたいときの落差が大きいのが猫さんです。
ほこら状の猫ちぐらや、布でできた猫ハウス、キャットタワーでほら穴状のものなどで、こもれる場所を用意してあげましょう。
しかし、猫さんによってどんな形状のものが気に入るかは、実際に購入して使ってみないとわからないもの。
飼い主がよかれと思って買ったものが見向きもされなかったり、猫あるあるです。
我が家は、キューブ状の猫ハウスを買ったところ、噛みちぎって終わりでした(悲)。
子どもが使っていた勉強机のイスの上がお気に入りで、机とイスの間の空間がおこもりにちょうど良いようです。
わざわざお金をかけなくても、猫さんのお気に入りの場所はつくれそうです。
よじ登れる場所
猫さんは垂直運動が得意。
木登りや塀のぼりなど、機敏な運動神経で鮮やかに登ります。
我が家はちょっとしたDIYで猫さんが垂直登りできるコーナーを用意しました。
昼間は外から鍵をかける
私は在宅で仕事をしています。
在宅で猫に邪魔されながら仕事したい願望はありますが、時間を守らなければならない仕事のため夢のまた夢。
仕事中は猫部屋に外から鍵をかけています。
一段落すると、猫さんに遊んでもらいに猫部屋を訪れます。
「お〜おかあさん、仕事終わったん?」って迎えてくれます。
猫さんはときどきリビングに出してあげる
キッチンで家事をするとき、リビングで新聞を読むときなど、2階の猫部屋からリビングに出してあげます。
リビングに出るときは、友だちの家に遊びに行くみたいにうれしそうにしています。
猫部屋を自分たちの居場所だと認識しているからこそ、ちょっとよそいきの顔でいそいそとリビングに出てきます。
それはまるで、日常の中にちょっとした楽しみを見つけたとでもいうようなうれしそうな表情。
こういったちょっとした楽しみが、猫さんの気分転換にもなっていると思います。
猫部屋を分ける?猫専用の一部屋で飼うメリットは?
猫専用の部屋を設けるメリットについてお伝えします。
猫は縄張り意識が高い動物です。
自分のテリトリーを持ち、室内飼いでも自分の居場所は他の猫に侵されたくないと主張します。
また孤独を好む性質もあり、家族や飼い主とずっと一緒にいることでストレスを感じやすくなることも!
一人になる時間を持つことで、心が安定することもあります。
- 掃除・清潔の維持がラク(抜け毛・吐き戻し・うんち・ニオイなど)
- 家具やカーテンのひっかきや傷の被害が最小限ですむ
- 家族とのふれあいの密度が濃くなる(ずっと一緒にいないからこそメリハリがつけられる)
- ほどよい距離感を保てる
- 猫さんの縄張り意識を満たせる
- たまに猫部屋から出したときは、借りてきた猫のように行儀が良い
- 玄関からの飛び出しや脱走を防げる
猫部屋を設けるメリットは、猫さんがのびのび暮らせることです。
ここなら、自分たちの好きにできる、少々暴れ回っても怒られない
自由にできる部屋で猫さんたちは誰に遠慮することなくおおらかに過ごせます。
飼い主も、ここなら少々汚したり、引っかいたりしてもしょうがないな〜
ゆったりと構えていられます。
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猫部屋を分けるデメリットは?
独立した猫部屋をつくってしまうと、猫さんとのコミュニケーションが少なくなってしまうのではという、不安があるかもしれません。
猫さんとのふれあいの時間が、分けない場合に比べ少なくなるのは、そのとおりかもしれません。
しかし、コミュニケーションは時間の長さだけではない、
どれだけ長く一緒にいても心を通わせることができなければ、コミュニケーションとは言えません。
逆に、時間は短くても、密度濃く関わることができれば、コミュニケーションは成立します。
時間の長さではなく、中身の濃さであると、私は考えています。
意識して関わりコミュニケーションすることで、時間の短さは十分にカバーできます。
一緒の時間をできるだけ長く過ごすのもコミュニケーションかもしれませんが、それが難しいなら、
以上のように、猫部屋を分けるデメリットとしては、コミュニケーションの時間が短くなるけれど
愛情と信頼関係でカバーできる、と私は経験から思います。
猫部屋の考え方、出たがるときは?
もちろん、ライフスタイルはさまざまですから、
でも猫さんの安全と居場所を確保してあげるなら、戸建てで部屋数に余裕があれば猫部屋を設けるのは悪い案ではないと思います。
猫さん専用のお部屋でのびのびさせてあげるのはお互いにとって幸せかもしれません。
部屋を分けたことで物理的に減るコミュニケーションの時間をカバーすべく、私は夜、猫さんと一緒に寝ています。
我が家には猫が2匹いるので、ベッドの中に2匹入ってきてぬくぬく。
私も癒やされ、猫さんも甘えられるので、一石二鳥です。
猫って自分たちのことがよくわかっているようで、
猫部屋は自分たちの部屋、ここでは自由にしていいんだと認識していて、よく追っかけっこや大運動会をして思う存分じゃれあって猫同士で遊んでいます。
一方、リビングに出てきたときはおすまし顔で借りてきた猫みたい。
よそいきふうで、適度な緊張と気分転換にもなっているようです。
リビングに出ていても、「お部屋帰るよー」と声をかけると、
なんと物分かりのよい猫さんだと、ほほえましく感じています。
猫部屋を安全な居場所だと認識してくれている証拠だと、思っています。
猫にしつけはできない、とよく言いますが、そうではない、と。
ルールを決めて、言い聞かせ、猫さんに理解してもらうことで、
以上、少しでも参考になればさいわいです。
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